独立開業に必要な手続き

ITフリーランスとして独立するためには、行政上の様々な手続きが必要です。

まず、65万円や55万円の控除がある青色申告の恩恵を受けたいのなら、開業から1ヶ月以内に開業届を税務署に提出しなければなりません。開業届を提出しなくても独立は可能ですが、青色申告の控除は受けられません。
個人事業の開業届の書面は、税務署で配布されるものだけでなく、税務署のホームページからダウンロードしたものに記入してもかまいません。
開業届には、代表者の氏名や事業所の所在地に加え、事業の内容を記載します。事業内容は、プログラミングやアプリ作成など大まかなもので十分でしょう。
また、確定申告には、マイナンバーが欠かせないため、開業届には、マイナンバーカードかマイナンバーがわかる通知書類も必要です。
このほか、運転免許証やパスポートなど個人の身元確認書類も求められます。

青色申告承認申請書を添えれば、最高で65万円の基礎控除を受けられます。ただし、65万円控除は、etaxという電磁的方法が必須となり、紙媒体の書面提出者は55万円の控除しか受けられません。必要に応じて、納税地の変更に関する届出書や青色専従者給与に関する届出書も必要になるでしょう。

開業届に不備があれば税務署から是正を求められることもありますが、形式さえ整っていれば受理されます。確定申告に備えて、事業用の通帳も準備しましょう。銀行口座の取引は詳細に記録を残せるため、確定申告の際に非常に便利です。